2004年05月16日
35連勝[ ]
なんの連勝の事かと言うと、相撲の朝青龍の事。
野球とか、(σ(゜∀゜ ∬オイラは将棋を趣味としているんだけど)将棋とか、あと囲碁もそうだけど、そういったものではここまでの連勝記録の事は聞かない。
プロ野球だと18連勝、将棋28連勝、囲碁24連勝。
相撲に関して言うなら、今回は35連勝で止まってしまったけど、双葉山69連勝、千代の富士53連勝、大鵬45連勝、双葉山36連勝と、35連勝を越えるものがこんなにも存在する。
ところで、力士の給料だけれど、お相撲「豆知識」によると、確実な収入があるのは十両以上の70名程度。このあたりは毎日新聞に分かり易く文章が書いてあります。
こうやってみると、相撲界で成功する人ってのはごく一握りですね。勝たなければ給料は出ない。
ところで、将棋に関して言うと最低でも月給16万円は出る(フリークラスは除く)。囲碁は毎月2万円×段位らしい…。確かにTOPプレーヤーは億の金額をたたき出すかも知れないが、やはり勝てないと辛い。
…何がいいたいかと言うと、給料だけ考えると勝負の世界と言うのはどの程度魅力があるのだろうか?その競技が面白い!と言う所がスタートラインで、この世界に入ってくる人はいても、一攫千金を夢みて…と言う人は少ないだろう。つまり、その競技の門戸が狭く、プロになろうと言う層は厚くはないだろう。
さて、連勝記録が伸びると言う事は、一体どういう事だろうか?
例えば、勝率が5割だとして、35連勝する確率。3×10-11。
…話にならない。。。
実際問題として、横綱は角界の頂点に位置する人で、横綱になるのに優勝2回。1場所に1回程度の負けが許される位の勝率でなければならないから、勝率を9割5分として計算してみると…それでも、0.17位。確かに横綱になる条件を勘案して考えるなら、35連勝くらいする事は、何年かのうちでありそうだ。
だが、そもそも人間対人間、いっくら逸脱しても人の壁を越えられない存在が、一人だけぬきんでて高い勝率をキープ出来るものだろうか?
ちなみに勝率を8割にしてみると、35連勝する確率と言うのは、0.0004程度になってしまう。まず、現役時代に35連勝なんて出来ないってものだ。
ここまで連勝記録を伸ばせると言う事…。
結局、相撲は日本の国技…とは言うけれど、実際はその競技人口も少なく、プレイヤーの層は薄いと言う事に帰結する。
…なんか、、、相撲の強さってのが霞んでしまった(^^;;
でも、相撲ってのはエンターテインメントだとも思う、一人の強い力士が連勝街道を邁進するのはなんと言っても小気味いい。こちらは千代の富士時代で相撲は終わってしまったが、そういったヒーローの存在と言うのはなんと言っても話題となる。
層が薄いと言う事は逆にヒーローが誕生しやすい環境とも言え、そのヒーローが感情移入をしやすい存在であれば、エンターテインメントとして成り立つと言う事だ。
層が薄いのに、その存在は日本全国に知られている相撲。
相撲はエンターテインメントとしての要素を十分に持っていると言う事だろう。
もっとも、層が薄くても何かしらの頂点に立つには並大抵の努力ではなしえないのだろうが。