2007年12月11日
最強兵器はボールだという事に何故気がつかないのだ![ ]
世の中ロボットものアニメというものが作られてから何年経つのだろう?
スーパーロボットの時代はとにかくロボットの強さが気持ちよかったからそれでよかったと思うのだが、リアルロボットになると何故かガンダム最強説が作られてしまって、ガンダムものというのは一つの流れになり、「ガンダム=その番組での最強兵器」という図式が出来上がったが、本当にそうだろうか?
二足歩行型ロボットが何故有用なのかを考えてみると、そのオールマイティさにあると思う。
人間と他のものを比較してみた時、人間は走るのがそんなに速い訳でもないし、どこでも行ける訳ではないが、装備を変えることによって山にも登れるし、海に潜ることも出来る。対して、専用の器具は…、潜水艦は陸に上がれない、戦車は空を飛べない、飛行機は海に潜れない…と、その運用できる領域に制限が出来てしまう。
そこでガンダム(=人型ロボット)の出番だ!ジェット噴射で空も飛べるし、お尻からマシンガンも撃てる。海にも潜れるし、走ってもOK、レザーブラスト、サーチライトもあって単体での兵器としてもうオールマイティ!成るほど、ガンダムは多様な戦局に対応できる柔軟性を備えているため、一つ開発するとそれはどんな場所でも運用できていいかも知れない。しかし、それだけのバランスの取れた兵器を開発するには開発費用は莫大なものになるだろうし、沢山のギミックがあったりするが故のメンテナンスの手間を考えると、かなりの設備が必要となるだろう。
そして宇宙空間では、それほどの柔軟性が必要になるほどバラエティに富んだ環境がある訳ではない。真空の無重量空間、それが広がるのみである。そういった単一の空間では、様々な状況に対処できる兵器が必要になるわけではなく、そこにのみ特化した性能を持たせれば良いのである。
それがボールなのだ。
単純に一門の砲塔のみを備え、移動し撃つことのみを考えたコンパクトな機体。余計なものは一切なく、開発費・メンテナンス費の低減を図る事が出来、大量生産も可能だ。こんな合理的な機体は他にはない。
更に、合理性を進めたものがファンネルで、より小型化し、無人化したものだ。
…しかし、何故かガンダムではボールは雑魚としても扱われない作業用マシンであり、ファンネルはガンダム本体の前にやられる、雑魚マシンだ。リアルロボットと言いつつ、全くリアルではない戦い方。これでよいものだろうか?