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いいPV

2006年07月23日

いいPV

最近、だいぶ機会に恵まれて様々な人の動画カラオケを見ることが出来るようになった。その中でやはり思う事であるが、それぞれ出来、不出来がある。
どのようなものが出来が良くて、どの様なものが不出来なのか、考えてみたい。

不出来については、何をいいたいのかさっぱり分からないものが一番だろう。
番組を見ているのであれば、どういうカットを持ってきて、どのように配置しているのか分かるため、相当脳内補完されているのが事実。いいシーンを持ってきて、そのいいシーン効果が脳内で拡大され、イメージがふくらむのだ。しかし、やはりいいシーンだけを持ってきてもその前後のつながりが希薄であれば、結局いいシーンを連発するだけで、だから何?状態になりかねない。つまり、いいシーンを持ってきてもシーンをつないだストーリーが構築出来ないのだ。ある意味、いいシーンを垂れ流すだけの結果となってしまう。
何を表現したいのか分からない…、結局、独りよがりのストーリーでは見ていてつまらないのだ。
これは初心者が最も陥りやすい事柄だと思う。いいシーンはやっぱりいいシーンだから配置をしたくなる。そんなシーンばかりまとめてみたくなる。しかし全編クライマックスはつまらないのだ。

それに対して出来がいい作品と言うのは、何を表現したいのか自然と見て取れる。それは歌詞に合わせた映像表現をしていると言うこともあれば、映像でのストーリー展開を行っていると言うことでもある。どちらかが不足してもわかりやすいストーリー展開は行えず、映像と音楽がうまくマッチングしてこその表現といえる。
一番表現したい所に向かってひたすら積み重ねていく、全てがそのシーンのために用意されているのであれば、そのシーンの感動はひとしおだろう。

ところで、自分が作成したPVはなぜこのシーンを選んだのかが分かっている(作者なので当然だ)。そのため、非常にわかりやすくいいPVに思える事がある。自作の評価と言うものはなかなかに難しく、作成後そのまま漬けておき忘れた頃に見てみて、それでもやはりストーリーが理解出来るのであれば良作だろう。

しかしながら、そうそううまくストーリーを作ると言うこともなかなかに難しいもので、全てが全て作りきれる訳ではない。そんな時に妥協せず、徹底的にやる事も一つの手ではあるが、お手軽にごまかす方法と言うものもある。

それは、カットの変更を短時間で行うと言うものだ。ストーリーが理解出来ないと言うことは、カットがうまくつながっていないからなのだが、どうせストーリーが構築出来ないのであれば、カットをどんどんと変更して、ストーリーが何であるかを見ている者に考えさせない様にしてしまうのだ。すると、視聴者は頭で考えることをやめ、次々と押し寄せる怒濤の映像美を楽しむことになる。間違っても退屈なスローなシーンを入れてはいけない、動きの良いテンポが良い映像を次々とぶつけないといけない。

…そのうちこんな事を語り合える人と巡り会えるのだろうか?
今までに出会った人、特に日本人の動画カラオケ作成者のレベルは低すぎて、まだまだこんなやり取りが出来るほどには育っていない。海外の方がどん欲であり、気合いが入っている。日本ではまず歌うことありきなのだろう。せっかく作っていると言うのになんとも残念な事である。

Posted by りじんぐ at 11:24

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2006年07月23日 11:24に投稿されたエントリーのページです。

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