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coreserver試用記

2007年08月30日

coreserver試用記
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XREA,value-domainを運営しているデジロックがcoreserverなるレンタルサーバーを開始した。
普段php+MySQLのサイトを運営していて、若干スピードが遅いと考えていただけにphp+MySQLが快適に使用できるのならば…と、早速お試し申し込みをしてみる事にした。

coreserverは現在Aプランのみの申し込みとなっているが、その仕様は、
サーバ容量:15GB
月の転送量:150GB
月額料金:500円
初期費用:1000円
というもので、以前使っていたレンタルサーバーのpoboxと比べると年間の費用もかなり安く、今、使用しているXREA+と比較してもこれだけの性能があるのならば十分リーズナブルな金額と言える。

早速サイトを申し込みお試し運用を開始した。
FTPによるレスポンスは若干悪く、php+MySQLも若干レスポンスが遅いものの、反応が返ってこないということはなく、非常に安定感のあるサーバーと感じ、本契約をすることにした。

本契約、3日後…
突如、サーバーのレスポンスが悪くなり、サイトが表示されるのに数秒の時間がかかる様になった。

と、その夜、coreserverのサポートからメールが。
「高負荷なのでこのままの状態が続きますと制限をさせていただきます…」
とあった。流石に夜だったので、対応できず、翌朝サイトの確認をすると、サイトのディレクトリーのパーミションが全て「0」に変更されていた。
…いきなりパーミションを「0」にしますか?(汗

今回の原因はIrvine等によるサイトの無差別ダウンロードによるもので、そのためphp、MySQLがフル稼働し負荷をかけていたものだった。

そのため、該当のIPアドレスからのアクセスを拒否し、キャッシュシステムの更なる効率化を行い、アクセスの度にphp+MySQLが動くことの無いように変更した(実際はキャッシュを極力削除しないようにしてMySQLへの問い合わせを極力減らし、キャッシュの効率化を図った)。

しかし、サーバー会社によるアクセス制限は解除されないのか、サーバー全体でのLoad averageが0.5~1以下を保ち、リアルタイム状況(coreserverの負荷照会システム)でもCPUの使用率は0%であるのに、当サイトのアクセスの1/3は503エラーとしてはじかれた。503エラーではじかれたリクエストの件数は実に35000件/日以上である。
また、503エラーとしてはじかれたものはphpだけでなく、favicon.icoや静的なHTMLも含まれており、何を基準として503エラーとしているのかすら分からないものだった。

やむなく、coreserverの使用を中止することにした。
この間、サポートの方にも問い合わせをしたが、サポートのレスポンスは遅く、満足のいく回答は得られなかった。

coreserverはphp+MySQLの快適さを売りにしたサーバーだが、使い方によってはその快適さの片鱗すら現れず、逆に不便なサーバーとなりうる事だろう。
また、試用期間中はサクサクと表示され、代金を支払った後にここまでひどい負荷制限をするという事は一体どういう事なのだろうか?負荷制限をするのであれば、どういう状況でどの様な制限をしたのか明らかにするべきだが、その説明もなくアクセスの1/3をエラーとしてはじくとは。運営会社の姿勢に大きな疑問を感じる(参考として負荷制限の仕様を記載(文末))。

自分のサイトが表示されず、サイトが壊れていく気持ちというものをサーバー会社に理解しろ!というのは勝手な物言いだろうか?サイト運営を閉じたい気持ちでいっぱいでした。

尚、現在はキャッシュシステムを更に拡充させ、phpを使用することなく、キャッシュを表示する様にしている。
具体的には、.htaccess中「ErrorDocument 404」を利用し、404 Not Foundが発生した際に、phpを起動。
phpに渡された環境変数を参照し、該当のキャッシュを作成しブラウザにも出力する…というもの。
既にキャッシュ(HTML)が作成されていれば、phpを動かすことなく静的ファイルを表示することが出来る。
キャッシュがまだ作成されていない、あるいはクリアされてしまっているものを表示する時のみphpを動かす…と言う裏技みたいな方法であるが、動けばいいよね!って事で。

そんな訳でここのところ、負荷対策ばっかりしていたので、、、「パトラッシュ、もう疲れたよ…」


参考

初期状態の制限値
アカウント全体への同時接続数 なし
アカウント全体でのCGI/PHPへの同時アクセス数 なし
アカウント全体での利用帯域 なし
CGIの同時起動数(PerlCGI/PHPCGI) 20プロセス(12/8)
CGIのプロセスあたりのメモリ量 160MB
CGIのプロセスあたりの実行時間 300秒
モジュール版PHPの同時起動数 なし
モジュール版PHPメモリ量 90MB
モジュール版PHPの実行時間 300秒
MySQLの同時接続数(1ユーザー/1DBあたり) 12-20
複数のDBをご利用の場合は、それぞれ12となります。

高負荷時の制限値例(負荷によって変動)
アカウント全体への同時接続数 20-30接続
アカウント全体でのCGI/PHPへの同時アクセス数 30-60回/15秒
アカウント全体での利用帯域 15-30MB/15秒(8-16Mbps)
※単純な回数制限だけでは負荷が収まらない場合は、別途対応をお願いする場合があります。

制限方法について
サーバーに負荷が掛かっていない場合は、「初期状態の制限値」以外の制限値はありません。
サーバー全体での負荷が、サーバーの最大処理能力の80%を超えた場合、20%以上の負荷を占めているアカウント、もしくは、負荷上位5アカウントに制限を掛けさせていただくことがあります。


Posted by りじんぐ at 18:54

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2007年08月30日 18:54に投稿されたエントリーのページです。

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