2009年09月16日
メモ[ ]
「できない」と言っている人の多くは、「できない」以前にそもそも「挑戦してない」ことが多い。
メディカライゼーションというのですけれども、人の悩みを医学の問題としてとらえていく傾向があるのです。うつとか悩みとか苦悩、実存的な悩みといったものは、本来は「生きる上で当たり前だ」と、昔は思っていたわけです。そこにうつ病とか不安障害、不眠症の治療などが出てくると、自分の悩みは医療がなんとかしてくれるのではないかと医療機関を訪れる患者さんが増えている。
宗教や地域などが担ってきた社会文化装置が壊れているんだと思います。以前は、社会にそういう文化装置がたくさんあって、教会や寺院だったり隣近所、井戸端のようなコミュニティーだったり。あるいは職場で5時にはけたら上司が1杯連れて行って、そこで面倒を見てやる。今は若い人も行きたがらないし、上司も早く家に帰りたがる。
「“やりたいこと”がなくて不安だ」と思っている人は、「“やりたいこと”をやらないといけない」という先入観を植え付けられているんじゃないかと思います
われわれは何にでも意味を見つけたがります。どんなものでも意味がなくては落ち着きません。意味とは、とりもなおさず、わからないものをわかるようにする働きです。〔…〕秩序が生まれると、心はわかった、という信号を出してくれます。つまり、わかったという感情です。その信号が出ると、心に快感、落ち着きが生まれます。〔山鳥重『「わかる」とはどういうことか 認知の脳科学』〕
組織力を強化する方法としてリーダーが心がけることは次の2つです。1つは、組織のリーダーとメンバーの間に互いを尊重し支持する関係を築くことです。リーダーはメンバーに対して関心を持ち、一人ひとりのことをよく理解し、メンバーの存在と活動を支持します。こうすることにより、メンバーは「組織にとって必要な人材だと思われ、リーダーから支持されている」と感じ、組織に対する貢献意欲が湧きます。リーダーを尊重しその権限を受容するようになります。
2つ目は、メンバー全員で意思決定をすることです。その組織が直面する課題と、その対応方法について、メンバー全員で協議し、一つの結論にまとめることです。その決定事項は皆で納得したうえで決めたことになりますから、皆が力を合わせてそれを達成しようというモチベーションが生まれ、メンバーは高い目標にも挑戦するようになります。リーダーは、メンバー全員が意思決定に参加できるように指導し、皆の意見を集約して一つにまとめるように持っていきます。
以上。まとめメモ
Posted by りじんぐ at 21:46