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CDのライバル達

2010年02月22日

CDのライバル達

所得倍増計画が叫ばれた頃、国民の目指すところは一つでした。
そういった時代の中では、皆が同じものを見、同じものを聴くという、価値観もそんなに差がなかったのではないかと思います。

時は閉塞時代となり、生活水準は上がり、衣食住にはそんなに困らない時代となりました。…もっとも、最近は非正規雇用の関係での問題もあり、必ずしもそうではありませんが、時代の方向性として、、、と言う意味で。
そんな時代の中では、幸せのカタチも分からなくなり、個々に自分にとってのナニかを探さなければならなくなりました。
必然的に好みも細分化し、かつての様に誰もが知っているヒット曲というものもなくなりました。
ヒット曲が減ったということを改めて確認してみたいと思います。
シングルの年間販売数上位の売上げ枚数をまとめたグラフを見てみましょう。
cdsingle.jpg
こちらは、ミュージック・あみ~ご - 音楽ランキング -のデータを集計させていただきました。ここに感謝と御礼を申し上げます。

1990年と1991年で大きな変化がありますが、これは集計方法が変わったのでは?と思わせます。レコードからCDへの移行が反映されたのかも知れません。
少なくとも、1990年以降はメディア的な変化がないため、そのままのデータを見ても良さそうです。

さて、このグラフを見ていただくと、今現在のベスト10位までの販売枚数は最盛期のベスト1~3を合わせた売上げ枚数にも及ばず、シングルの売上げはだいぶ小ぶりになったと言えます。
個々人の趣味が多様化し、一方をみんなで向くという事がなくなったと言えると思います。
ある意味、個が尊重されるいい時代なのでしょうが、自由度が高すぎるあまり。時代としての方向性を見失い、何をしたら幸せになれるのかが分からない不幸な時代なのかも知れません。

次に総務省の家計調査のデータから、どんな項目に出費をしているのかの推移を見てみましょう。
contents.jpg
こちらのデータは2002年のものからしか存在しないため、CDに劇的な変化が起きている1998-2000の変化を見ることが出来ないのが難点です。
素のデータだと分かりにくいため、2002年を100とした増減のグラフを見てみましょう。
contents_100.jpg
2002年以降のデータとは言え、総じて言えることは、書籍・音楽といった既存のメディアに関する支出が落ち込んでいます。
既存メディアの一角であるゲームに関しては、2005年までは落ち込んだものの、2006年以降は持ち直しています。これについては後述。
映画・演劇等は踏ん張っているというところでしょうか。

また、放送受信料(NHK・CS等)と車の維持費といった固定費については、増減を繰り返しながらも近年まで増加傾向にあったことが見て取れます(車は最近は減少傾向ですね)。

それでは次はもっと長期に渡ったグラフを見つつ、最近はどういった趣味に人は興じているのか考えてみたいと思います。

…と、その前に若者の○○離れのガイドラインを貼っておきます。
世の中、今までの価値観が崩れてきているのでしょうか?
物質的に豊になった時代、人が本質的に求めるものを考えていかないと行けないのかも知れません。

Posted by りじんぐ at 20:43

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