2010年03月28日
他力本願[ アニソン ]
続いて「自力」の話。
それぞれの元々の魅力のお話ですが、今回はCDのお話で、作っている人について考えて見ます。
以前ご紹介した「業界について語るスレ」にありましたが、今現在はレコード会社のピンハネが大きいとありましたが、実際に作曲家さんのサイトにこの状況について説明したものがありましたので、引用します。
テレビが独占する音楽著作権利益の実態 (作曲家 穂口雄右氏のサイト)によりますと、
CDの売上げから大幅にピンハネされてしまい、結局の所、14曲入りのアルバム1曲の作曲をした場合、実際に手にすることができる金額が約1円60銭円と言うのは、、、。
今現在売り上げている一般のアルバムなんて数千枚単位になってきてしまっていますので、計算をしてみると、、、どうやって生きていったら?という収入にしかなりません。
仮に14曲全ての作曲をしたとしても、この14倍、、、たったの14倍。金額にして、スズメの涙…、、、です。
この対価で、必死にいいものを作ろうという人が果たしてどれだけいることでしょう…
またコンペ等を行って、曲の採用を行っている現場の声もあります。
日本音楽家ユニオン関東地方本部オフィシャルサイト - 職域「作・編曲会議」からのおしらせ(詳細)[プレゼン・コンペ問題意識委員会]
こういった状況が許されている業界の体質というものを窺い知ることがが出来ます。
閉じた業界と言わざるを得ないでしょう。
こんな所で働くのは魅力的ですか?
いいものが出来ますか?
もはや、誰が誰の首を絞めているのか、説明する必要もなさそうです。
自分で業界を変えようとせず、業界に寄ってくる制作者をうまく使って、そこから吸い上げている現状。自らを変えようとしない者に誰がついていくのでしょうか。
アーティストサイドに「うちの事務所はおたくのアーティストのためにこれだけの数の候補曲を集めました」と言いたいがためなのか、「採用されなければ報酬はなし」を良いことに、たった1曲を決めるためにみさかいなく発注し、数百曲を集める業者がいる。それだけの曲数をちゃんと聴いてもらえた上で採用不採用の判断してもらっているのか、非常に疑問に思う。
コンペに提出した作品と酷似しているメロディーが、自分の知らないところで商品化されているなど、無断流用された疑いがある。
採用になった場合でも、着うた制作をしている友人から「君の曲を作業したよ」と言われて初めて採用になった事を知り、慌ててコンペ主催者に連絡すると「あれ?お伝えしていませんでしたっけ?」と言われた。
メロディを選定するためのコンペなのに、本番に近い形までアレンジを施したデモが求められ、男性作家であっても、女性アーティストのコンペであれば女声の仮歌でなければ聴いてももらえないので、メロディを作る以外の労力が求められる上に、仮歌歌手やミュージシャンへのギャラを負担せねばならないので、参加すればするほど出費が増える「プレゼン貧乏」に陥る若手が続出し、作家が非常に疲弊している。