2006年09月09日
ネットの終焉[ ]
かつて、インターネットに対して過剰なほどの期待を抱いていた。
遠くの人と連絡がとれる。会話が出来る。ビデオチャットも出来る。ファイルのやりとりだって出来る。いつだってつながっていられる…と。
果ては攻殻機動隊ではないが、頭にプラグを差す…かどうかはおいておくとして、電脳の世界にダイブし、電脳の世界から刺激を直接脳に入力し、バーチャルな世界も体験出来るのでは?などと夢想することもあった。
…ここに女の子を登場させると、バーチャコールになるのだろうか、、、(^^;;
しかし、一つ忘れていた。
ネットの先にあるのはやっぱり人間であり、そこでのつき合いが生じる。そうすると、リアルの世界でも人間関係に疲れている(?)のに、ネットでも同じ事をするのはどうなのだろう?ネットにはまればはまるほど、そういった事に費やす時間が増えていくのではないか…?
ネットオタクの先鋭でもあるであろうDMNG(ダメニンゲン)=女医ハックなどは、#IRC(チャット)によるコミュニケーションを行っている。しかしそのIRCをのぞいてみると、殆ど会話は行われていないにも関わらず、ログインしっぱなしの人が相当数にのぼる。たまにポツリポツリと発言がある程度だ。それにも関わらず接続しっぱなしと言うのは、今の無意味にでも常に繋がっていたいという気持の現れのように感じる。
しかし、その繋がりというのは希薄なもので、単に繋がっているだけであり、濃密なやりとりは為されていないし、実際に踏み込んだ発言が出来るほどの関係であろうはずもない。
最近は本音が言えないもどかしさを感じるようになって来てしまった。
以前は何でも楽しかった。楽しいからそんな不満などを持つこともなく、表裏が同じものであり悩むことはなかった。しかし今はネット上の関係は不満である。ある意味物足りない。本当の言葉でやりとり出来る場所ではなく、表面的な美辞麗句でやりとりをしている関係というのは本当、辟易するものだ。所詮は会ったことがない人間同士が本音で語れる筈もないし、また、オタクというジャンルの人間では会ったところで会うことにどれだけ意味があるのか分からない。
最近はネットにいる時間が減ってきた。何をするでもなくパソコンに向かっている時間は今も変わらず存在するが、ネットの魅力というものは薄れており、ようやく、ネットなんてなくていいかな?と思えるようになって来た。
一つの区切りが訪れているような気がする。