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CDからどこへ向かうのでしょう

2010年01月20日

CDからどこへ向かうのでしょう

最近、アニソンCDがオリコンチャートを賑わすようになってきています。
水樹奈々嬢のシングルやらアルバムやら(「PHANTOM MINDS」「ULTIMATE DIAMOND」)が、オリコン1位をとったり…

…と、言うわけで2009年のオリコンチャートにアニソンがどれだけ入ったのか見てみましょう。
The Natsu Styleさんによる年間のランキングを見てみると、
 30位 17.5万枚 東方神起「Share The World/ウィーアー!」
 33位 16.9万枚 桜高軽音部「Don't say "lazy"」
 34位 16.4万枚 YUI「again」
 35位 15.0万枚 桜高軽音部「Cagayake!GIRLS」
となっています。年間に均すと意外と上位には食い込んでいません。とは言え、年間ランキングで純アニソンの「けいおん!」関係でこれだけランクインしているのは、やはり凄いことです。

ところで、最近オリコン入りするアニソンCDが増えてきていますので、一般曲が売れずにコレクター魂のあるアニオタが最後の砦となり、CDを買い支えているのでは?と思う所でもあります。
一般的にCDの売り上げは減ってきているのでしょうか?

Wikipediaに「CD不況」などというエントリーが出来ています。こういったエントリーが出来ると言うことは、一般的にCDが売れていないという認識があるからなのでしょう。

では、実際の所、CDの売り上げはどうなっているのか確認してみましょう。
社団法人 日本レコード協会|各種統計によると、
オーディオレコード総生産金額
aud_m_graph01.gif


オーディオレコード総生産数量
aud_q_graph01.gif

やはり、生産金額・生産数量共に減少しています。

なるほど。Wikipediaで「CD不況」というのも納得ですね。尚、Wikipediaのこの項目の中では、CD不況の理由として、以下の項目を挙げています

* 硬直した価格設定(日本盤のシングル平均1,000円、アルバム平均3,000円)
* レンタルCDの存在
* インターネットを通じた 音楽配信の普及
* CD-R等の普及
* 違法コピーの横行とそれに対するコピーコントロールCD導入による失敗
* PCを経由した違法アップロード
* 音楽以外(携帯電話、映画、ゲームなど)への投資の増加。
* 長引く不況による娯楽費の減少に伴うCD購入費の節約。
* 少子化
* 音楽会社及びレコード店による出荷及び入荷枚数の抑制。
* 爆発的に売れていた一部アーティスト作品のCD売上枚数減少。
…眉に唾して聞かないといけない項目も多そうですが、 納得できそうなものもありそうですね。


ところで、CDの歴史を振り返っておきましょう。
 1982 CD生産開始
 1984 CD普及開始
 1986 販売枚数 CD>LP
 1990 LP生産減少
 1999 DVDオーディオ策定
 1999 SACD策定
 2002 CCCD生産開始
 2004 CCCD生産減少へ、レーベルゲートCD廃止
こうやって振り返ってみると、CDが生まれてからまだ30年あまりしか経っていないのですね。
尚、レコードの時代から考えると、レコードが普及してから60年あまり経過。
ライフサイクルという事で考えると、レコードもCDも30年程度でリプレースされている様に思います。
…すると、CDの次に来るのは。。。

…と、考える訳です。そして、来る事がなかった、覗いてみたかった未来もあった筈です。
この項、色々とデータを揃えつつ、考えてみたいと思います。

Posted by りじんぐ at 20:48

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