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衣食足りて礼節を知る…のか?

2010年03月05日

衣食足りて礼節を知る…のか?
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番外編【最終回】 中国<A男>に会ってみたにて、中国人の「A男」=自らの力で高い社会地位を勝ち得たが結婚出来ない男とのインタビュー記事がありました。本来は「A女」の話しを聞いていたものですが、最後に男性からも話しを聞きましょう、と言うもの。その中で、現状の中国の状況についてのやりとりがありました。

「熾烈な競争に打ち勝たなければならないし、その、競争に打って出られるという自由だけがいま私たちにある。それでいて、主権在民といった、真の民主主義のモラルは、そこでは養成されたことがないんです。それが今の中国で、だからモラルが乱れるのは、致し方のないことじゃないでしょうかねぇ」
(中略)
「そうですか、ありがとう。でも、だからと言って、必死に民主主義を追い求めるというようなことは、誰も考えてないようにも思われますが、あなたもそうですか?」
「もちろんですよ。そんなものあったって、何になりますか。自由に金儲けができ、適当に生活をエンジョイできる。それ以上のものを求める必要はないでしょう。私たちは政治には関心を持っていないんですよ。そんなもの、メシの種にはなりませんしね……」
…なんというリアル。
何があれば幸せになれるかの、一つの試行錯誤の答えがここにある様に思えます。
上記では、思想的な拘束は外れないまでも、物質的に豊になった世界のなれの果てをかいま見ることが出来ます。

対して、日本では民主主義という名の下に物質的な豊かさを享受し、物質世界のなれの果てで今の方向性の見えない世界がある。

どちらも、物質的な豊かさが生み出すものは何だろうか…と考えると、やはりそれだけでは幸せにはなれないという様に思える。

歳を取るに従って、自分の出自というものを考えるようになった。
物だけでは幸せになれず、精神的に満たしていく物が必要だと考えるようになってきている。

Posted by りじんぐ at 19:35

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